北海道のものづくりに込められた愛を映画で表現/クリエイティブオフィスキュー・伊藤亜由美さん

この記事は、「札幌スタイルマップVOL.3」に掲載したインタビューの拡大版です。
マップは札幌市内各所で配布し、来店特典(2019年6月末まで)もついています。ぜひマップをもって札幌の街めぐりもお楽しみください。

札幌スタイルマップVOL.3の詳細はこちら(ダウンロードもできます!)
 こちらにも伊藤亜由美さんのミニインタビュー掲載しています!

 

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札幌の芸能事務所「クリエイティブオフィスキュー」で企画した北海道映画シリーズ第3弾「そらのレストラン」が、2019年1月25日(金)に全国ロードーショー予定となります。

実はこのシリーズには、札幌スタイル認証製品が〝出演〟しています。

 

同事務所の代表で、映画のプロデューサーをつとめる伊藤亜由美さんに、北海道のものづくりについて、お話を伺いました。北海道愛あふれる内容です。

 

----伊藤さんが、農畜産物やプロダクツといった、北海道のものづくりに興味を持ったきっかけを教えてください。

 

「クリエイティブオフィスキュー」所属の演劇ユニット「TEAM NACS(チームナックス)」の活動範囲を東京に広げたことが契機でした。

当時、東京の人たちから、「拠点は北海道?いいですね!」と言っていただく機会が多く、せっかくだから北海道の素敵なところをもっと伝えたくて、話題になりそうなことを調べはじめたんです。

そこで見えてきたんですよね。北海道はとても豊かな土地で、北海道でしかつくれない農畜産物やプロダクツがたくさんある、ということが。住んでいると、当たり前過ぎて気が付けないものですね。

 

----さまざまな形で、その〝素敵〟の発信をされています。

 

そんな折り、帯広で発行している「northern style スロウ」(発行:クナウマガジン)という雑誌との出会いがありました。私もあんな風に、北海道でものづくりをしている人や、その土地でしかつくれないもの、ストーリーを伝えたくなって。「森崎博之のあぐり王国北海道」(北海道放送)や、北海道映画シリーズを企画したのも、そういう理由からです。

 

----いずれも、北海道でしかつくれないものばかりです。

 

それは意識しました。

「クリエイティブオフィスキュー」は、設立して以来、ずっと札幌、北海道を拠点に活動してきましたが、映画やドラマをつくろうと提案をしても、「予算がない」「人材がいない」と、地方ならではの問題ばかり。

それでもう少し活動の幅を広げる意味でも、東京に出てみたら、予算が潤沢で、やりたいことを実現できる〝すごい人〟がたくさんいた。刺激があって、札幌で感じていたさまざまな限界から、解き放たれた感じがしました。

でも、ある時から、「東京ではつくれない、北海道独自のモノづくり(コンテンツ)をしたい」と感じはじめたんです。

番組にしても映画にしても、北海道にしかない素晴らしいモノをつくりたい。そんな気持ちが強くなりました。

 

----北海道の環境は、クリエイティブにもいい影響を与えますか?

 

それは絶対ですね。東京とは「空気」が全然違います。澄んでいて、とても気持ちがいい。四季折々の自然、空、匂い、風、そして肥沃な大地からつくられる食。北海道には、全身で感じられる素晴らしいものがたくさんありますよね。クリエイターがこういう環境にいたら、ますます感受性が豊かになると思います。

北海道生まれのプロダクツに癒しがあるのも、こういう環境でつくられるからではないでしょうか。

 

----1作目の「しあわせのパン」の時から、小道具として、札幌スタイル認証製品を起用していただいていますね。

 

映画のなかに、北海道生まれの雑貨や家具を入れたら、作家さんはきっと喜んでくれるだろう、と思ったんです。

あと、私は、食べることがとても好きなので、映画も「食」をテーマにしていて、作中には、北海道の生産者がつくった農畜産品や乳製品、料理がたくさん出てきます。

それらを彩るのは、食器や家具。土地の文化や風土を感じられるものがよかったので、札幌スタイルも使わせてもらいました。

でも通常、映画の世界をつくる小道具は、その産地なんて気にしないもの。ですから最初は、私がひとりで作家さんのところにいって、借りていました(笑)

----作中にあふれる独特のやさしい空気は、その土地で、その人からしか生まれないものばかりを、選んで使ったからではないでしょうか。

 

映画雑誌「キネマ旬報」が、「単なる北海道のPR映画ではなく、土地やものづくりに対する愛がある」というようなことを書いてくれたのは嬉しかったです。実際、作り手の愛がたくさん詰まった作品になったのではないかな、と自負しています。

 

-----2019年1月に公開予定の3作目、「そらのレストラン」の見どころを聞かせてください。

 

シリーズ1作目は夫婦、2作目は家族、そして3作目となる「そらのレストラン」は仲間、男達がテーマです。牧場を舞台に、コミュニティが地域を元気にしていきます。

映画を観た人が、「自分の土地でも何かできるかな」「前向きな気持ちになれた」と感じられる作品になればと思っております。


©2018『そらのレストラン』製作委員会

----モデルとなった牧場があったんですよね?

 

2作目までは海が出てこなかったので、今回は、海が見える牧場を探していたんです。そうして見つけたのが、せたな町の村上牧場。村上さんはなんと、「やまの会」という生産者のコミュニティにも加わっていて、まさに思い描いていた構想にぴったりでした。

 

----映画のテーマとなる食材は、パン、ワインときて、今回がチーズ。伊藤さんはこの3作を、「発酵熟成シリーズ」と呼んでいると聞きました。

 

発酵熟成は「人生」に似ているな、と思うんですよね。私にとって、ひととの出会いが発酵で、そこからの人生をどう送っていくかが、熟成なんですよね。そして、いずれも北海道がほこるべき一次産業と、今まさに力を注いでいる技術力による代表的産品です。


©2018『そらのレストラン』製作委員会

----最後に、札幌スタイルのファンへ、ひとことお願いします。

 

エンドロールにはたくさんの作家さんの名前も登場します。札幌スタイルのファンの皆様には、映画を2回観ていただきたいですね(笑)。1回目は物語を、2回目は作品探しを楽しむ、というのはいかがでしょうか?

 

 

●プロフィール
クリエイティブオフィスキュー代表取締役
プロデューサー 伊藤亜由美

小樽市出身。北海道の食、観光、地域産品の魅力を全国に伝えたいという思いから、映画「しあわせのパン」「ぶどうのなみだ」を企画。3作目となる「そらのレストラン」は2019年1月25日(金)に全国ロードショー予定。

公式サイト
映画「そらのレストラン」
CREATIVE OFFICE CUE(クリエイティブオフィスキュー)
 

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●札幌スタイルショーケース

2019年1月10日(木)~24日(木)は「札幌スタイル×映画『そらのレストラン』」の展示を行っています。札幌スタイルでは、映画「そらのレストラン」へ美術協力を行っています。今回は、映画の世界観が表現されたブースの中に、札幌スタイル認証製品などを展示しています。

▼記事はこちら

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●これまでにも、国内外の映画、ドラマに札幌スタイル認証製品が登場しています。

札幌市では、札幌スタイルのPRの一環として、映像関係の誘致を行う札幌フィルムコミッション(さっぽろ産業振興財団)と連携し、札幌スタイル製品を無償貸出して、撮影に活用してもらう取り組みを行っています。


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